2016年11月2日 取材日:2016年11月2日 インタビュイー:英語科 松坂伸彦先生 インタビュアー:教育図鑑編集部 田口亮太
田口:先生の簡単な自己紹介ということで、お名前と、生徒から呼ばれているニックネームとか、あとは担当教科、クラブ活動とか教えていただけますでしょうか。
松坂先生:はい、名前は松坂信彦といいます。あだ名は気づいてないふりをしていますけど、まぁ、「チャカ」って言われてますね。
田口:「チャカ」ですか (笑)
松坂先生:これはおそらく「坂」を「チャカ」にしたってところだと思うんですけど。 田口:ああ~なるほどですね。 松坂先生:これは先輩から受け継がれちゃってて止められない状況ですね(笑)教科は英語です。クラブ活動は硬式テニス部の顧問です。
田口:わかりました。教員歴はどのくらいになりますか?
松坂先生:9年目だと思います。
田口:授業でどんな教材を使っていますか?
松坂先生:そうですね、いろんな教材あるんですけど、できるだけ「実物」を使います。
田口:実物? 松坂先生:例えば、「~を持ってる・~を飼ってる」って中一で教えときに、犬・猫を飼ってるって生徒は言うんですけど、私は、「~という動物を飼ってます」と自分自身が言った後、実際のぬいぐるみのようなものを持ってきて 、 「これが僕の~だよ」って説明したり。あとは、「熱すぎて持てません」という表現を教えるんだったら、実際に熱いお茶を持ってきて、本当に湯気をたてて、それを見せて説明したり、指を入れさせたりとか。(笑) 握らせたりとか、持たせたりとかして、「熱すぎて持てないね」とか。バナナを持ってきて、一番天井にテープかなんかで貼っといて、「高すぎて取れない」とか 。(笑) 田口:あははは。
松坂先生:そうやってやることが多いですね。 田口:なるほど~。
松坂先生:必ず面白がってくれますね。
田口:ちなみに、中学校一年生って初めて英語を学ぶ生徒が多いと思うんですけど、そういった生徒に興味を持ってもらうとか英語を好きになってもらうとかの工夫ってどんなことやられてますか?
松坂先生:その実物のこともそうですけど、あとは中一は若いので、発音がどんどんどんどん上手くなるんですよ。ですから、とにかく発音をたくさんたくさん教えて、英語らしい音をやらせて、しつこくやると、本当にアメリカ英語とかになるんです。そうすると、自分の音が、日本語と違ってかっこいい音だってわかってくれるみたいで、英語を好きになってくれますよね。教えてても面白いですね。中三、高一はなかなか難しいので。そんなとこですかね。
田口:松坂先生はちなみに留学とかされてたんですか?
松坂先生:大学院はイギリスでした。修士課程をイギリスで。7年前くらいです。
田口:そうなるとイギリスの英語とアメリカの英語の違いとかも、教えられたりとかして面白いですよね?
松坂先生:ああ~。そうですね、でも中学生は「イギリス英語って日本語と同じじゃん」って思っちゃうので。巻き舌が無かったりとか。その、結構マイルドなまろやかな音なので、アメリカ英語の方が中学生は英語らしいと思うので、授業中は私はアメリカ英語にして、普段の英語を話したい時はイギリス英語にして、楽しくやってるんですけど。
田口:授業で、先生は予習というか、準備されていることってありますか?
松坂先生:まぁ、実物を何にするかっていうことと、あとは生徒がともかく会話をして、たくさんしゃべらせないといけないので、どうしたらそういう雰囲気に持っていけるかとか、あとは長文問題だったら、文章を深く読んでいくと初めて見えてくる論理関係とか意味背景があるので、こちらがよく、長文を教えるときは読み込んでいきます。彼らが気づかないところを、必ず言えるように準備しておきますね。
田口:授業に毎回実物を持っていくのは、大変なことですよね。
松坂先生:街を歩いてて、100円ショップがあればフラっと寄って、とりあえず買っておくという感じでやれば、何かに役に立つので。あとはストックができてくれば使いまわせるし。それで、基本的に実物とかを持ってきて楽しくしたほうが教室がわ~っとなるので。とにかくしゃべらせないといけないので、そういう雰囲気を作るためにも実物とか、あと、英会話をさせるときにきっかけとか、楽しい部分を必ず必要にしてます。
田口:ちなみに、長文って何年生くらいからやり始めるんですか?
松坂先生:中三・高一からたくさん読むようにしています。中三は1日1本かならず読んでおかなければいけない長文を渡してあるんです。冊子にして渡してあって、必ず1日1日読んできなさいと。翌日それに関する小テストがあるので、読んできた課題図書のテストみたいなイメージの英語版をやってますね。
田口:次にですね、選抜とかレベル別のコース・制度とかってございますか?
松坂先生:高二・高三で成績順とか公立コース・私立コースが分かれます。それまではないですね。
田口:留学制度はありますか?
松坂先生:交換留学みたいなものはないです。いわゆる、2週間とか10日間の海外研修・保護者向けのホームステイプログラムみたいなのがあります。ニュージーランドとカナダに行き先が二つあって、中三から高二の生徒が立候補して、ペーパーテストとか、それを受けて受かった生徒が行けるものですね。
田口:どれくらいの生徒が行けるんですか?
松坂先生:24,5名だったと思います。でも100人くらい応募があるんです。
田口:2週間の留学で、生徒に変化は見られますか?
松坂先生:はい、例えば日本って時間にきっちりとか提出物にきっちりしてるとかとか、そういうのを遵守するけれども、海外では電車なんかも時間に通りには来ませんよとか。(笑) 現地の人たちがルーズだから、生徒の生活リズムも現地のノリになっちゃうとか、雨が降っていても傘をささないよ、裸足でも歩けるよとかそういう野生的な感じになる生徒もいますね。ニュージーなんか特に、はい。
田口:文化の違いを感じてくるんですね。
松坂先生:はい。現地の子になっちゃう。(笑)
田口:キャリア教育はやられてますか。
松坂先生:はい。学年一律でやるというレベルだと高校一年生とかに職業調べとか自分発見というような形で、業者さんの講座を導入してやってることがありますね。あとは、王道ですけどOBを呼んで話してもらうとか、そういう感じでやっているものはあります。強烈に突き出しているものは特にない(笑)、という印象です。
田口:大学進学についてですが、受けてる学部とか学科に特徴とかってありますかね?
松坂先生:やっぱり、男子校なので、理系の方が人数は毎年多いです。あとは、理系の中で一定数は医学部に行く生徒が必ずいます。でも、それ以外の法学部や経済学部やそういうのは彼らにゆだねてるので、年度年度で様々です。特に押し付けて、この学部!とか東大!とかそういうような、進路を意図的にこちらが操作することはないですね。
田口:大学も学部も自由に。
松坂先生:そうですね。任せています。
田口:ちなみに、医学部を志望されてる生徒っていうのはみなさんと同じコースで学ばれてるんですか?
松坂先生:そうですね!はい。
田口:塾に通ってる人ってどれくらいいますか?
松坂先生:高三・高二はかなり多いです。高一くらいから、体験で行こうかなとか、一つの講座だけ行き始めたよとかいう生徒が出てきて、逆に、中三中一中二はすごく少ないです。
田口:塾に通うことについて先生はどう思いますか?
松坂先生:僕自身は、ぜひ行ってくれと。いろんな人から教わったり、いろんな価値観をもらって、さらに自分で磨くことができるので、「これは見るな!これはやるな!」とは言わないほうがいいと思っています。行きたいんだったら、それはたくさんやってほしいと思っています。
田口:説明会で多い質問ってどんなものがありますか?
松坂先生:そうですね、一番多いのは、「うちの子はあんまり勉強ができないんですけど、補習とか、7限目とかの個人レッスンとかはありますか」という質問が多いですね。ただ、本校に受かる生徒だったら、十分やっていける学力が備わっているっていう証なんだから、あまり心配はないと思いますね。
田口:そうですよね。保護者の方や、小学生で私立中学校を志望している人に、この学校のどんなところを見てもらいたいですか?
松坂先生:生徒同士の人間関係ですかね。他校を知らないですけど、とにかく生徒同士の人間関係が密で。お互い包容力があって、あとは、お互い異なるタイプの生徒どうしが仲良くできるような、そういう生徒がすごく多いです。その辺はすごく居心地がいいというか、必ず、クラスがすごくいいクラスに毎年、どのクラスもなっていくので、その辺はすごくアピールしたいですね。
田口:さっき、下校中の生徒にすれ違いました。集団で楽しそうに!(笑)
松坂先生:本当にいい子たちが多いですよね。本当にあの、私も教えやすいなっていうか、魅力的な生徒がたくさんいて、非常にいい空間だなと思ってます。
田口:次は、入試関係のことなんですけど、
松坂先生:はい。
田口:面接ってありますか?
松坂先生:いえ、ありません。ペーパーテストだけです。
田口:わかりました。では、どこの中学を併願している生徒が多いでしょうか?
松坂先生:上の方はやっぱり開成・麻布・浅野・慶応なんかが多いはずです。あとは、高輪とかを受けてるのかな。
田口:重視している科目とかってありますか?
松坂先生:入試の採点でって意味ですか?いや。全部一律に公表しているはずです。
田口: 今まで習った先生とかで、尊敬できる先生っていらっしゃいますか? 松坂先生:実は、中高の時代はいなかったですね 。(笑)でも大学は、テニス部だったんですけど、テニスのプライベートコーチを一人お願いしてて、そのコーチから強い影響を受けたと思います。ともかく熱心に熱心に教えてくれて、親身になってくれて、一緒に食事したりとか、一緒に合宿行ったりとか、一緒に遠くに行って試合したりとか、帯同する形で、時間を共にしてくれたので。契約上の関係じゃなくて、一人と一人の人間としてやってくれたのが非常に教わる身としては感謝してますね。 田口:プライベートコーチ雇うって、プロとか目指されてたんですか?
松坂先生:テニスを大学から始めたので、みんなはうまい連中が部員には多くいて、そこに追いつくために、その人から教わったという感じですね。4年間でバイト代、200万円とか300万円とかをそのレッスン費としては使ったんじゃないかな。ともかくたくさんレッスンしてもらいましたね。
田口:大学はテニス一筋ですか?
松坂先生:それ以外はもうなかったですね!全部硬式テニス部の活動に。授業の記憶ないですね!てか行ってないね!(笑)
田口:笑
松坂先生:全然行ってないね。それで、大学時代のテニスにピリオドを打って、留学して、そこから英語を勉強して、こちらに就職したと。(笑)
田口:生徒から人気はありますか? 松坂先生あると思いますよ!(笑)
田口:笑
松坂先生:即答~(笑)。これだけね、毎日授業楽しくして、これだけ、長文も相当いい感じに教えてるわけですから・・・って言い過ぎですね。(笑)でも、高校三年生からもたくさん添削指導とか質問とかが来るので、それは、教わってて損がないなって思われてるはずだし。中学の授業はかなり盛り上がるようにやってるし、いいんじゃないかな?(笑)
田口:伝わってきます(笑)
松坂先生:そうですか?(笑) ありがとうございます!(笑)
田口:子どもは褒めて育てた方がいいと思いますか?それとも厳しく育てる方がいいと思いますか?
松坂先生:これも個人的な意見ですが、褒めた方がいいと思います。とにかく褒める。褒めるとその気になるので。できないのも、「~できてるね」って言えば、できてるんだ!って思って、それが自分のいいところだと思ってやってくれるようになるので。だらしなくても、「きれいに整理整頓してるね!」って言った方が、じゃあそうなろう、そうなった方がいいことなんだって思って、そうなる。怒ったことはないですね。怒った方がいいって、周りの先生は思ってるかもしれないですけどね。
田口:生徒の観察って日々どのようにされていますか?
松坂先生:英語だと、当てて答えさせるとか、やりとりさせるとかで、彼らの表現の場がたくさんあるので、見ようとしなくても、いろんな生徒の違いとかはわかります。あとは、去年高三の受験の担任だったんですけど、とにかく春から、春も夏も秋も冬もずっと面談して、面談して面談して面談して喋らせると、何が困ったとか何ができるようになったとか教えてくれるので、高三の時はともかくたくさん面談やったなって感じはしましたかね。
田口:先生になった理由を教えてください。
松坂先生:先生になった理由は2つあって、もともと英語が好きだった。英語に携われる仕事をしたい、というのが一点と、後、英語、それでも僕はネイティブではないので、英語がなかなかうまくいかない、英語話者として英語学習者としてうまくいかない。多分自分が学習者として今後も伸びるだろうと。英語に対して飽きることはないだろうと。何十年と仕事としてやっていくなら、飽きないだろうし、英語そのものも好きだから、英語の先生は長続きするんじゃないかなと。あとは、テニスですよね。テニスもとっても好きだったので、それができる仕事。それでもう決まっちゃいますよね。英語の先生になって硬式テニス部の顧問がしたい。それで、幸運にもそういう風になってますって感じです。
田口:好きな本とか、今までに影響を受けた本とかってありますか?
松坂先生:テニスと英語ばかりだと、世の中の人の価値観とか多くの企業に勤めてる方々に対するような、そういう感じがわからなくなっていくので、経済のこととか法律のこととか科学のこととか一般教養のことが乏しくなっていくんです。それで、池上彰さんの本ってたくさん出てるじゃないですか。すごくわかりやすいので、彼の本はほとんど全部読んだっていうか、新しく販売予定の本も全部予約しちゃうみたいな。(笑) それに集中して取り組んでますね。
田口:なるほど。
松坂先生:もう、錆び付いてくるんですよ。世間の人の考え方とか全く持ち込まないで毎日が過ぎていくので。
田口:休みもないですもんね。
松坂先生:そうですね。休みもやっぱり英語の準備とか部活とかだし、やっぱり職場が学校というのは、小中高大で自分が経験した学校という場に今もいるということなので。池上本を数知れず(笑)読んでおります。
田口:趣味とかありますか?
松坂先生:休みの日はよくスターバックスとか、マックでもいいんですけど、そういうカフェに行って、本を読むことが多いですね。そんな感じですかね~。ともかくよく読んで、忘れちゃうんですけど、捨てないでとっておいて、また手にとってその本を読んで思い出したりとかして。読書することが趣味ですかね。まぁでも2番目にはテニスと英語が来ちゃうので。(笑) そういう状態ですね。(笑)
田口:この学校の生徒はどんな生徒が多いですか。
松坂先生:やっぱり、ちょっと変わった人が出てきても、受け入れるっていうか、あんまり排除しないというか、そういう包容力があるなっていう感じの生徒が多いです。怒らないし。相手の嫌なところというよりは、相手をニュートラルに考えてくれるという人が多いです。それは生徒同士もそうだし、先生同士もそうですし。
田口:もっとこうしたらいいのになって思うこととかありますか?
松坂先生:ありますよ。要するに、すごく優しい生徒が多すぎて、なんでも人が言ったらそうなんじゃないかなって、その人の言うことを認めてしまう。その人のことを尊重してしまう。違和感とか、自分の考え方と違うってことを察知する生徒が少ない。先生が言ってたからそうなんだってすぐ信じちゃう生徒が多すぎて。たまには歯向かったりとか、テニスの練習でも、こういう練習するよと言われて、「はい!」じゃなくて、「これの理由はなんですか」とか「この練習は意味ないと思います」とか、そうやってもっと噛み付いていった方がいいよって彼らを見てると思いますね。従順すぎるっていうのを感じます。温室っていうか、この空間だから、悪い人がいないから、狼がいないところでウサギが楽しくやってるみたいな感じで、街に出たらもっとね、もっとこう競争社会とか生き抜くようなしたたかさとかが必要になってくるだろうけど、この人たちどうすんだろうって。(笑)
田口:入校して9年くらい経つとのことですが、その当時から変わったことってありますか?
松坂先生:生徒がどんどん角がとれていっているっていうか、バンカラな生徒・野性的な生徒が少なくなってきてて、「いい子」「いい青年」に思えるような生徒が、本当に大多数占めてきていますね。授業はどんどんやりやすくなるし、本当に、似たような優しい表情の生徒が多いですけ。でも、テニスの試合とか勝ちにくくなってきますよね。敵に対して争いごとをしていくっていうようなテンションの生徒が少なくなってきていますね。でも、それが本校の生徒のいいところでもあるんですけどね。(笑)
田口:自分に子どもを、この学校に入れたいと思いますか?
松坂先生:入れたいと思わないですね。
田口:え?
松坂先生:(笑)入れたいと思わない。私は中学受験はしなくてもいいんじゃないかって思ってる人間なので。地元の公立に行って、それから、公立高校か私立高校かに行けばいいんじゃないかなと思ってるので。芝だけじゃなく、他の中高一貫にも入れないかな~と思いますね。
田口:中高一貫校に入るメリットってどんなのがありますか?
松坂先生:中高一貫に入るメリットは、馬が合えば6年間同じ生徒が持ち上がりなので、非常にいい友達に出会える。本当に親友に出会えるっていうとこだと思います。あとは、中三・高一が暇なので、“暇を経験できる”っていうか、大学時代も人生の中で暇だったからそれが糧になるっていうことがあると思うんですけど、そのミニ版が中三・高一で経験できる。暇だなとか、時間無駄にしちゃったなとか本読み過ぎちゃったなとか遊び過ぎちゃったなとか、~し過ぎちゃった~というのはすごく幸せなことだと思うので。
田口:いいですね。
松坂先生:でもそれは芝以外の6年間もそうだから。そういうようなとこは6年間の魅力かなぁと。得難いものかなぁと思います。それで、デメリットは、やっぱり、本校は確固たるシステムがまだないから、生徒の自由・余裕があるけど、頑張りすぎている学校とかに思わず入学しちゃうと、知らずとそのシステムに乗せられちゃって、やりたいことを自由にできなくなってしまうということですかね。
田口:いじめが発覚した時にどう対応をしていますか?
松坂先生:学校としてはいじめに対してはなるべく十分対応しようって形が取れていると思います。関連した生徒たちを集めて、こまめにその生徒たちから話を聞いて、共通することが多分事実に近いだろうから、こうだな?っていう風に生徒に理解させて、みんなが納得したら、場合によっては処分したり、口頭で注意されたりという感じですよね。あとはやっぱり学年全体の話だったら学年集会開いたり、クラスで話しましょうとか、次のことを未然に防ぐようにするので、非常にそれは、しっかりやっていると思います。
田口:子供が学校に携帯電話を持ってくことは禁止したほうがいいと思いますか・それとも許可して健全な使い方を教えたほうがいいと思いますか?
松坂先生:それはもう後者だと思います。これはもう一般論ですけど、今新しいからといってそれは何十年後かには当たり前になったりして、電話が発明された時にも電話なんてね、失礼だから手紙書こうよという時代があったかもしれないけど、今は電話が当たり前だから。固定電話が当たり前だから。携帯だって新しいから否定するんではなく、何年後かに当たり前化するものだったらもう当たり前化が始まってもいいじゃないかって思うんで、持たせて問題ないと思います。
田口:はい。
松坂先生:あとは、もたせたほうが使い方はわかるようになるんじゃないかなと。
田口:ちなみに、この学校はどちらですか?
松坂先生:基本的に禁止なんですけど、親御さんの同意書があれば持ち込んでいい。で、ほとんどの生徒が同意書を書いて、で、もう学校内で携帯してます。ただ電源は切っておく。メール音とか着信音とかすると、担任の先生と面談になるとか、先生判断で一ヶ月間取り上げねとか、お家の人に連絡して返すけど、お家の人に注意してもらうからねって指導したり。ルールを守っていたら全然いいよという線が引かれてます。
田口:学校行事で一番盛り上がるのって何ですか?
松坂先生:一番盛り上がるのは学園祭ですね。非常に混雑して、廊下もちゃんと歩けないくらいに、本当に人だらけになって、いろんな文化部が一生懸命、それが発表の場なので用意してくるので。あと、芝の生徒たちって本当に優しいので、小学生にすごく人当たりよ~く、「一緒に射的打とう」とか、「はいこれどうぞ」なんて感じですごく物腰が柔らかなので、すごくこう小学生たちが「楽しかったー」なんて言ってくれるんです。親御さんもそういう芝生が優しそうなことをやってると、非常に受けが良くて、毎年学園祭ってすごく人で大にぎわいになっています。 でも良く見ると、展示してる中身とか、やってる企画の規模とかは非常にオーソドックスです。(笑) やっぱり生徒の雰囲気とか優しさみたいなものが彼らから醸し出されてるので、魅力的になっているんじゃないかなと思っています。
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