石井:視聴いただいている皆様こんにちは。お時間になりましたので、株式会社ファルボ主催「首都圏主要女子中オンライン合同座談会」を始めさせていただきます。本日はお忙しいなかご参加いただき、誠にありがとうございます。 私は、本日司会を担当させていただく、私石井と申します。どうぞよろしくお願いいたします。 今日はこちらにお集まりいただきました4校の先生方から、皆様へ貴重なお話をお届けしたいと思います。
石井:それでは本日のプログラムをご案内させていただきます。まず最初に、各校から30秒ほどですが、簡単なご挨拶をいただきます。続きまして、事前質問でお寄せいただいた中から、皆さんの関心の高い質問を選択させていただき、 ・コロナで変わる変わった学校生活/コロナで変わる入試 ・思春期の6年間を中高一貫の女子校で過ごすことのメリット この二つのテーマについて先生方にお話を伺っていきたいと思います。
石井:また、説明会の最後には、視聴者Q&Aの時間を設けております。学校へのご質問がございましたら、随時Zoomの画面下にありますQ&Aのボタンよりご質問をお願いいたします。時間の許す限り説明会中にお寄せいただいたご質問にもLIVEにてお答えしていきたいと思います。 そして、説明会の後に簡単なアンケートをご用意しておりますので、是非ご協力のほど、お願いいたします。以上が本日のプログラムの内容となります。終了は14:00を予定しておりますので、皆様最後までお付きあいいただきますようお願いいたします。
石井:大変お待たせいたしました。それでは本日ご参加いただきました4校の先生方をご紹介させていただきます。 先生方、ご登壇お願いいたします。 まず最初に豊島岡女子学園中学校の岸本先生、簡単に自己紹介をお願いいたします。
岸本先生:豊島岡女子学園中学校・高等学校で入試広報を担当しています、岸本と申します。本日はよろしくお願いいたします。 本校は池袋にありまして、池袋の駅からも徒歩7分と非常に近く、関東全県から通っていただける女子校なのですが、今回コロナということでなかなか本校にお越しいただけないので、この機会にホームページだけで分からない雰囲気を感じ取っていただけたら幸いだと思っています。よろしくお願いします。
石井:岸本先生、ありがとうございます。よろしくお願いいたします。 続きまして、田園調布学園中等部の細野先生お願いいたします。
細野先生:皆様、こんにちは。 田園調布学園中等部・高等部で入試広報室長をしています、数学科の細野智之です。 ちょっと写真よりですね、この8月に入ってクラブで日焼けしちゃったんですけども、ご了承ください。同じ人物です(笑) 今日は仮装背景で、これは本校の図書館なんですけれど、図書館をバックにお伝えできればな、という風に思っています。今日は4人の先生方と、女子校の良いところとか、女子校ならではのことをお伝えできればと思っています。よろしくお願いいたします。
石井:細野先生、ありがとうございます。よろしくお願いいたします。 続きまして、中村中学校の江藤先生お願いいたします。
江藤先生:皆さん、こんにちは。東京の江東区にあります、中村中学・高等学校と申します。私、広報の責任者をしております江藤と申します。どうぞよろしくお願いいたします。 江東区清澄という場所にありまして、たぶん清澄というよりは下町の深川と言ったほうが分かりやすいと思うんですが、昔は本当におじいちゃんとおばあちゃんしか居ないような静かな町だったんですけれど、最近カフェが増えまして、コーヒー屋さんがたくさん、若い人たちが来るような街に変わってきました。 清澄白河という、半蔵門線と大江戸線の清澄白河駅から歩いて3分の場所、非常にロケーションのいい学校になります。 今日は女子校の先生方と、女子校の魅力についてたくさんお話できること、とても嬉しく思います。1時間楽しみたいと思っております。よろしくお願いします。
石井:江藤先生、ありがとうございます。よろしくお願いいたします。 では最後に、共立女子中学校の金井先生、お願いいたします。
金井先生:こんにちは。私は共立女子中学校広報部の金井と申します。 共立女子は千代田区の神保町にありまして、神保町の駅から徒歩3分、竹橋の駅から徒歩5分という便利な場所にあります。同じキャンパス内には「共立女子大」という大学もございます。 今日はですね、先生方と一緒に、ぜひ女子高の魅力について、たくさん知っていただきたいと思っております。Q&Aの方もお待ちしておりますので、どうぞよろしくお願いいたします。
石井:金井先生、ありがとうございます。よろしくお願いいたします。 では本日参加の4校の先生方に自己紹介をいただきましたので、次のプログラムに移らせていただきます。
石井:では最初のテーマですね、「コロナで変わる変わった学校生活」。 現在のコロナ禍で休校であったりだとか、自粛、分散登校といったお達しが政府から出ております。こちらに対してどのような学校生活を今各校さん送っていらっしゃるのか、というところと、次年度の入試ですね、こちらがどのように変わるのか、もしくは変更点がないのか、といったところを詳しく聞いていきたいと思っております。 では最初に、豊島岡女子学園中学校岸本先生、「コロナで変わる変わった学校生活」についてお話を伺いたいのですが、よろしいでしょうか。
岸本先生:はい、分かりました。こちらに書いてある通りなんですけども、緊急事態宣言が発令された後にすぐにオンラインで授業する準備をしまして、4月に3週間、5月に3週間、課題動画配信を中心とした授業を行っていきました。 6月からは分散登校も進め、7月2日から実際に通常登校で最後のテストまで迎えることができました。 この課題配信の際には本校はちょっと特殊というかですね、ある考え方に基づくんですが、ご家庭のネット環境について、デバイスはいろいろ方法があると思うんですが、ネット環境が非常にわからないとか、様々なケースがあるということや、実は本校で聞いたのは、昼間に在宅勤務のお父様やお母様ががいらして、昼間にネットの帯域がちょっと厳しいというお話も伺ったりしたので、同時双方型の授業は基本的にしないという方針を取りました。その結果、配信型という形で中心に進めて、ただ毎日取り組めるように、ということもあり、でこの真ん中のところにもありますが、卒業生の運針動画も作ったりしてですね、運針とともに毎日事業に取り組んでほしい、というスタイルで進めました。 それから端末は、本校は高校で「探究」の時間がありまして、そちらでBYOD、自分の端末を持ってきて使おう、ということで進めておりましたので、高校は比較的スムーズに入れました。 中学のほうも、保護者の方のご協力で今回上手くいくことができたと思うんですが、今もうすでに中学の方にもBYOD をお願いしておりますので、それで上手く進められるかな、このあとコロナでさらにもう一回休校なり何らかの形が必要になっても、対応できるかなと思っています。 あと一番下ですね、配信授業のバックナンバーのこと、これはですね、配信も3週間+3週間、あともう1週間プラスして7週間分あるんですけども、この動画は全て今アーカイブして、うちの生徒だけに見えるところに移動して、今夏休み期間中なのでもう一回復習などに使ってもらえるようにはしています。コロナに関しては以上です。
石井:6月中旬から分散登校で、今現在は通常登校ということで伺っているんですけれども、今たくさん感染者が都内は出ているかと思います。豊島区は特に出ているかと思うんですが、こちらは今後のご対応はまた都度考えていらっしゃるんでしょうか。
岸本先生:例えば分散登校についても、本校はクラスを2つに分けた分散で、午前午後という風にあえて分けなかったんですが、うちは関東全県から通ってくださるので、たった2時間のために何時間もかけて通っていただくのは現実的ではないなと思うんです。実際に来ていただくようなパターンも慎重にやっていけたらなと思っています。
石井:ありがとうございます。もう一つすみません、校内で動画講習を行って、オンライン講義のスキルアップをされたということですが、こちらはどう行った形で動画講習を行われたのですか。
岸本先生:7月7日に保護者や生徒に連絡をしましたが、もうそれと並行してですね、ICTの担当の全教員を集めてですね、動画作成講座というのをやりまして、今は全員同じようなパターンで作ることができるようになっているかなと思います。
石井:すごいです。先生の内で動画講習を行って、オンライン講義のスキルアップを図っていたということなんですね。ありがとうございます。最初の頃よりだんだんスキルアップして動画が綺麗になったりとか、うまく撮影できてるってことが垣間見えたりするんでしょうか。
岸本先生:そうですね。うちは私たちを映して、っていう形式ではなかったので、実際画面上での工夫っていうのを中心にやりました。
石井:ありがとうございます。では続きまして、「コロナで変わる2021年度の入試」についてお話いただきたいと思います。それではお願いいたします。
岸本先生:はい、あの入試についてなんですが、この後の状況によって当然検討は必要だと思いますが、現在のところ公平性ですとか、その実施方法ということを考えた時に、開催方法、それから試験範囲などについて特に変更はしない、ということで今は考えています。 ただ、3密を避けるということなどを含めて、感染症対策というのはできる限りのことを実際にやっていきたい、換気やソーシャルディスタンスというのは、ひと教室に入る人数をある程度抑えるとか。それから保護者の方を含めてですね、校内の立ち入りの人数を制限せざるを得ないなと考えておりますので、そのような対策をして当日迎えられるように準備したいと思っています。
石井:ありがとうございます。入試方式や開催方式は基本変更がないと。ただ、換気やソーシャルディスタンスの確保であったりとか、保護者様の校内の立ち入り禁止ということなんですね。岸本先生、ありがとうございました。 では続きまして、田園調布学園中等部、細野先生お願いできますでしょうか。
細野先生:田園調布学園は、3月2日に全国一斉休校になったタイミングから、動画配信だったり課題配信を行っていきました。 なぜこんなことがうちの学校の中でできたかって言うと、4つ目にもありますように、Chromebookというノートパソコンを3年前から、中等部2年生に上がるタイミングで1人1台購入してもらう、そういうことを行っていたので、うちは同じ端末をほぼ全員が持っている、っていう状況だったんですね。そういうこともあり、あとGoogleのサービスを様々いろいろ試行錯誤しながら使っていたので、今できることを、今までやってきたことで何かできないかっていうことで、3月からスタートできたっていうところがありました。 4月5月につきましては、新入生が入ってきました。で、新中2もChromebookは持っていませんでした。なので配る予定だったChromebook郵送したりとか。新中1につきましてはご家庭にご連絡をして、端末を持っていないご家庭には学校のものを貸与するとか、そんな形でI C Tの、Wi-Fiの環境を確認してから、4月の第2週頃からですね、動画配信とか個人面談とか朝礼とか、そういったものを4月はおこなっていた感じです。 5月になりまして、中1などは動画配信だとなかなか勉強に集中できていないようだ、っていう声をいただいていたので、Zoomを使ったオンライン授業を低学年の方で開始した形です。なお、6月1日からは本校も分散で登校したんですけれど、半分在宅、半分登校ですね。なんですけれど、各教室にウェブカメラを設置してですね、同じ授業を家で受けるか、学校で受けるか、そういった形でスタートできました。ですからほとんど進度等は変わらずに、夏休みも十分期間が取れたかな、っていうところです。こういったところで今回休校になって結構よかったなって思ったのは、動画配信だと繰り返し何度も見られるので、非常に勉強がしやすいなんていう声ももらったんですね。今後こういったものを、特に高校生が中心になると思うんですけれども、動学配信と対面授業、双方のいいところを上手く活用しながら、9月以降授業を展開していきたいと考えているところです。
石井:ありがとうございます。気になる点がいくつかありましたのでご質問させていただきたいんですけれども、デュアル授業を行っていく中、リアルの授業とウェブ配信の授業を行っていくというお話だったんですけれども、ウェブ配信の授業に関しては、例えばリアルでやった授業に関してアーカイブを残す、という形になるんでしょうか。予習の部分というのはカバーできたりするものなんでしょうか。
細野先生:要するに、普通の授業を家で受けるか、学校で受けるか、っていうだけなんですよね。普通に黒板で授業をやっていくんですけれど、それをカメラで中継で流しているので、それをZoomのQ&Aやチャットという項目があるので、それで文字で質問する生徒もいれば、音声で質問する生徒もいるっていう。ただ単に、受けている場所が違う、っていう、それだけなんですね。ただ中には環境があまり良くなくて、授業が上手く聞けなかったっていう生徒もいたんですよ。そういう生徒には連絡をくれれば、その授業の動画を共有するよ、と。レコーディングしていたので。上手く聞けなかった生徒にはそういう対応をしていました。
石井:なるほど、復習のほうもしっかりサポートされているんですね。ありがとうございます。 あ、しかもChromebookのノートP Cを配布されるんですね、中学1年の10月から。
細野先生:これ、今年からなんです。今までは中2からだったんですけれども。こういう状況になって、またいつ分散とか休校になるか分からないので。中2からじゃなくもう少し早めようってことになって。
石井:ありがとうございます。次年度からも同じ対応になるのでしょうか。
細野先生:そうですね。2021年度、今の小学校6年生からこのような形でやっていこうと計画しています。
石井:ありがとうございます。 続いてですね、入試についてお伺いしたいんですけれども、こちらは変更しないということでお間違いないでしょうか。
細野先生:実は前期の間に、例えば難易度をちょっと変えるとか、試験範囲を狭めたほうがいいんじゃないかとか、検討は色々したんですけれど、逆にそうすると過去問等が使えなくなってしまうので、対策がしづらくなるんじゃないか、っていうことを我々としては考えて。 あとは塾の先生にも「進度どうですか」なんてことを聞いたんですね。そうしたら「大体予定通り進んでいますよ」みたいなことをお伺いしたので、じゃあ今までどおりのほうが逆に受験生は対応しやすいのかなって思って、特に大きな変更しないという形で検討しています。 ただ、本校の受験者数ですと、教室がたくさんあるので換気やソーシャルディスタンスを確保して、一教室あたりの受験者数を少なくするなどの対応や、保護者控室をどうするかとか、そういったことで密を避けることで、実施できればなと考えています。
石井:詳細にありがとうございます。私の質問はもう必要ないくらいにたくさん喋っていただきありがとうございます(笑)
細野先生:もし何か最終変更があるときには、12月に直前の説明会があるので、そこできちんと最終報告をさせていただこうかなと思っています。
石井:あくまで現段階では変更する予定はないということですね。細野先生、ありがとうございました。 続きまして、中村中学校の江藤先生、「コロナで変わる変わった学校生活」についてお話いただけますでしょうか。
江藤先生:はい、よろしくお願いします。 岸本先生と細野先生からお話があって、大きくは変わらないんですよね。まず2月の末に一斉休校の要請があって、本校もその通りに休校になりました。 あわてて書類を揃えてゆうパックで送り。今回、iPadを全員持ってまして、あとClassiっていうプラットフォームを使っていましたので、それを使ってデータを配信したり、とてんやわんやで1ヶ月が過ぎたっていうのが正直なところですね。 で、4月に入って、これは…っていうことで、オンライン授業が主要教科でスタートしました。課題も第2弾を配信して、4月から実質授業が始まったという風になります。 ただこの4月の授業は先に進むというよりは、比較的前年度の復習をメインにやっていくような授業展開をして、ゴールデンウィークが明けた5月11日から全科目でオンライン授業を始めました。体育や音楽も含めて、全員オンラインと。教科の特性もあるので、Zoomを使った授業もあり、あるいはオンデマンド型の配信型の授業があり、ということでみんなほとんど教員初めてっていう人もいたんですけれども、練習しながら徐々に徐々に慣れていったという風になります。 5月は生徒の心のケアの面もあって、面談をやろうということで、ほとんどのクラスで担任面談をZoomで行なっております。 朝のホームルームも、5月に入ってから毎日やっていました。生活のリズムを整えるという意味で、朝8時半からZoomでホームルームをやって、45分から授業という感じでしたね。 6月1日から学校が再開になりました。最初は分散、それから短縮授業等でスタートしたんですが、本校は1クラスがだいたい20名前後なんですね。だから分散しなくても十分教室はスペースが取れますので、比較的早く、6月15日から通常登校に戻して、7月の頭まで実施しておりました。 ただ7月にちょっと感染者数が増えてきましたので、また7月から時差登校と短縮授業をして夏休みに入ったという感じですね。 で、今ちょうど夏休み中です。本校は8月2日から明日(8月23日)まで夏休みで、24日、明後日から再開という風に考えております。ただ感染者がそんなに極端に減るわけではないので、今のところ50分授業を45分にして、少し終わる時間を早めて、下校時間を早くしようという風な予定で、今考えております。ただ、オンライン授業を早く始めたり、比較的分散授業を長く続けなくて済んだので、本校はほぼシラバス通りに授業が進んでいるというのが、不幸中の幸いかなと思っております。
石井:ありがとうございます。授業進度はほぼ遅れがないということなんですね。
江藤先生:実技は遅れていますよ。体育とか全然できてないですけれど、理論科目はだいたいできています。
石井:先ほどちらっとオンライン配信で他教科の実技も、体育も、なんてお話がありましたが、これはダンスとかもオンライン配信されているということなんでしょうか。
江藤先生:はい、体育の先生が一生懸命体育館で踊って配信していました(笑)
石井:おお(笑)それは生徒さんも喜びそうですし、やる気が出るかもしれませんね。なるほど…ありがとうございます。 生徒さんも、中村中学校さんならではの生徒数というところにスポットを当てて、生徒さんの心のケアの部分、朝会であったりとか、クラスの個別面談というところもしっかりケアをされていることをお伺いできました。ありがとうございます。 では、「コロナで変わる2021年度の入試」についてお話いただけますでしょうか。
江藤先生:本校は入試を実は6種類、全部で実施しております。いろんな形の入試を実施することでそれぞれ問う力が違いますので、そういう多様性のある空間を作りたいということでいろいろな入試をやっています。 その中の一つを、まず「ポテンシャル入試」という入試があるんですが、これを一部変更しようという風に考えております。 このポテンシャル入試というのは「小学校の活動を評価しますよ」と。ただ、別に全国大会に出た、とか、なんとか大会に優勝しました、ということを求めてるんじゃなくて、そういった活動を通じて、自分がどう成長したのか、どういう風に変わったのか、っていうことを自分で表現するところに重きを置いて評価する入試があるんですね。 実際に習い事をずっと続けていたとか、すごく活動を頑張っていたのでそれをアピールしたい、と言って入ってくる子たちがいます。 これは書類と作文と面接が中心なんですが、その面接をオンラインでできるのではないかというふうに我々考えていて、これをオンライン化する、ということで「変更あり」というふうにしています。 もう一つ、各オンライン入試をやるんだったらもう一つ考えてみよう、ということで、これは今年から新設になりますが「国算エクスプレス入試」というのをスタートします。 ポテンシャル入試のように小学校の活動ではなくて、国際エクスプレスはちゃんと国語と算数の力を取りたいというふうに考えております。 いわゆる筆記試験というのは「書く」「読む」が中心になるので、リスニングの「聞く」、それから話す「スピーキング」ですよね、こういった力を今まで問えなかったので、是非問えるような入試をやってみたい、ということで国語と算数を今検討して進めています。
石井:なるほど、ありがとうございました。入試方式・開催方法について「変更あり」ということで、今回初めて「変更あり」の学校さんなんですけども、この「ポテンシャル入試」は、以前から中村中学校さんのことをご存知の方はよくご存知な部分があるか思いますが、多少変更点があるということで、そちらだけは皆さんご承知おきいただければというところと、「国算エクスプレス入試」、こちらが全く新しい入試ということなんですよね。こちらは2021年入試でも注目の的になってきそうな気がしますね。ありがとうございました。
江藤先生:ありがとうございました。
石井:では続きまして、共立中学校の金井先生、お願いできますでしょうか。
金井先生:本校も他の学校さんと同じように、4月から5月31日までは在宅っていう風になっていまして、中学1年生だけは、折角なので入学式をやってあげたい、ということで6月1日に、生徒1人に対して保護者の方1名だけで講堂で入学式をやりました。 6月2日からは授業が始まりまして、いろいろと状況が変わっていく中で、ある程度その対面授業、課題、それから動画と組み合わせていくと、カリキュラムが済むことが分かりましたので、生徒たちの生活リズムも整ってきたので、あえて7月31日まで分散登校で授業を続けました。 8月1日から定期試験がありまして、8月9日から夏休みで、明日(8月23日)まで夏休みになっています。 本校は全員iPadを配布という風にはなっていたんですけれども、実は中学1年生はもちろんですが、中学3年生と高校1年生は4月に渡すはずだったんですね。ところがiPadの納品も遅れまして、この在宅学習中には間に合わなかったものですから、その期間中はご家庭のデバイスを使っていただいて、どうしてもない方に関しては学校からお貸ししました。 今は6月以降、全員持っておりますので、今後休校などがあったときにもいろいろ使えるかな、というふうに考えています。 ご家庭との連絡、それから生徒への色々な連絡・配信に関しましては、こちらに書いてありますような様々なツールを使いまして、その特長に合わせて使い分けております。 個人面談ですとかホームルームなども、今皆さんと共有しているZoomのようなもの使ってやっていますので、コミュニケーションツールとしても使っています。 今後もいろいろ使えるかなと思いますし、このコロナで、他の先生方もおっしゃっていましたけれども、我々のICTに関するスキルですとか環境も整いましたので、教育の大きな転換点、歴史的な時期に当たったのかな、というふうに思っていますので、これをマイナスだけではなくてプラスに捉えて、授業を今後またどういう形でやっていけばいいかっていうのを考えていかなければならないな、という風に思っています。
石井:なるほど、金井先生ありがとうございます。 今お話いただく中で、今後の授業の仕方、勉強の仕方というのを考えていかなければならない、というお話を伺いましたけれども、これまで行ってきた対面授業、課題、動画配信、動画アーカイブという形でやられているということでしたが、これは今後、例えば動画配信だったりとか課題配信はネットの何かチャットツールを使って、という形を続けていかれるのでしょうか。まだ検討中ですかね。
金井先生:そうですね。ただ、私国語なんですけれども、例えば課題なども、生徒にやったものを写真に撮ってもらって出してもらって。でもこれはもう明らかに前にノートを集めていたときよりも非常に効率が良くて、誰が出している・出していないとか、そういったこともすぐ分かりますので、こういったことを前からポツポツと若手の教員などはやっていたんですけれども、もう全員否応なしにやって、その便利さとかに気づきましたので、こういうことはもっともっと、どんどん進めていければな、って風に思っていますし、教員でもこういうことをやっていて楽しくなって、次々に動画など今も作っている教員もおりますので、今後本当に変わっていくんだなあ、なんて思っています。
石井:ありがとうございます。もう一点だけ、共立さんすごく用途によって使い分けて、Google Classroomだったり、Google meetだったり、ロイロノート、Classi…たくさんのチャットツールだったりコンテンツを使われていますが、この使い分けというのはどのように決めて、どのように運用されていらっしゃるのでしょうか。
金井先生:もともとですね、授業中はロイロノートというものを主に使っていたんですけれども、連絡ツールですとか、課題の配信、それから記録をつけたりというのはClassiを使っていたんですが、一時期非常に皆さんが使って立て込んでいたせいで、うまく連絡がいかなくて、というニュースをご覧になった方もいらっしゃると思います。そのおかげで、なかなかご家庭の方から見られない、開かない、という苦情もいただいたので、Googleの方も契約をしていたので、今度はGoogle Classroomを使って課題配信や課題回収、それから対面の授業の中で使うものはロイロノート、あとは、特に御家庭の保護者の方への配信とか、生徒が手元で記録を残すのがClassi、で、どうしても最重要の、保護者の方に絶対見ていただきたい連絡はGmail、という風に使い分けております。
石井:なるほどー、分かりました。ありがとうございます。 では続きまして、2021年度、次年度入試についてお話いただけますでしょうか。
金井先生:本校は一応、今の時点では「変更あり」というふうにしております。 まず下から2つ目の帰国生入試、それから2月3日の合科型入試はグループワークがあったんですけれども、この状況ではとても安心して受けていただけないので、グループワークは今年度ございません。 また、2月1日・2日の入試に関しましては、特に塾の勉強も大変で、またコロナ禍の中で進んでいらっしゃらない部分もあるでしょうし、これから先、冬にかけてまた厳しい状況が来ることも考えられますので、今年度に関しては理科と社会の配点を少し少なくしまして、社会に関しては、公民分野が特に遅れてらっしゃると思いますので、今までより少し得点の比率ですね、こちらも低くいたします。また記号や単語で答えられる問題も多くする予定です。 受験室に関しましては、大体今までの半分近い定員でやる予定でおります。
石井:なるほど、ありがとうございます。 共立女子中学校さんもですね、基本的にはソーシャルディスタンスだとか、距離感というところはしっかり確保しつつですね。変更が今回はあるということで、理科と社会の配点が変更になるんですね。公民分野の配点も従前より低く設定されると。記号等の問題が少し多くなるというのは、もしかしたら生徒さんからすると嬉しい話なのかもしれないですね。 では、「コロナで変わる変わった学校生活」と「コロナで変わる入試」については、各校様以上いただきましたので、こちらで終了とさせていただきます。 では次のテーマに行かせていただきます。
石井:「思春期の6年間を中高一貫の女子校で過ごすことのメリット」について。 そうですね、6年間というのは非常に長くありますし、思春期の大事な時期を男子の目が触れないところで過ごすというところにどんなメリットがあるのか、というところをお聞きしたいかと思っております。 では最初に、豊島岡女子学園中学校の岸本先生お願いできますでしょうか。
岸本先生:一番上に書かせていただいていますが、たぶん、これは女子校みんな共通するところで、男子の目を気にせずにのびのびとは何事にも思い切り取り組むことができる、っていうところが、一番女子校の良い所の一つだと思っていますので、それがありますね。 それから2番目にありますけど、女子校は「共感する」ってことがとても上手だと思いますので、絆を持つ、ということが多いのかなと思っています。 本校の場合ですと「クラブ全員参加」になっていますので、必ず同級生のお友達、クラス以外のお友達もいますし、先輩後輩の関係というのが生まれまして、中高一緒に活動できるので、たぶん中1に入ったときのクラブの高校2年生や3年生のお姉さんは、すごく大人の人に感じることがあるんじゃないかな、と思います。 そういう人たちの背中を見て、憧れて、その人たちに追いつきたいと頑張る姿だったり、また逆に、先輩たちは後輩たちが憧れる人になりたい、というふうに願っているんではないかな、と思いますね。 これはクラブだけではなくて、様々な学校行事の運営委員というのも…本校では全部手をあげて希望制なので、クラスで何人、という割り当てを一切していないです。運動会だったら高校3年生が中心で、文化祭、本校では「桃李祭」と言いますが、これは高校2年生が中心になりますが、今年は確かに両方ともちょっとなかなか厳しいんですけども、文化祭のほうは全部で600人ぐらい運営委員が…
石井:600人…!すごいですね…
岸本先生:はい。学校全体の3分の1が運営委員というすごい状態になりますので、必ずそこでも先輩後輩だったり、同級生の新しい絆とか関係が生まれていると思うんですね。 それで様々な活動をする中で絆を設けて、しなやかさとか、たくましさっていうのを身につけてくれるんじゃないかな。そういうことを期待して、そういう活動をさせているんですけど、そこが女子校のひとつ大きなところかなあ、と思いますね。 あと下2つありますが、「卒業後」っていうのは、例えば受験の際にですね、わざわざクラブの先輩が、大学生の先輩が「受験頑張ってね」ってメールを送ってくれるとか、後輩がわざわざお守りを買ってきてくれるとか、そういう関係があるので、卒業して社会人になってもクラブを中心にしたりして、前後の学年の人たちで一緒に交流するというのはよくある話です。
石井:なるほど…やはりクラブ全員参加というところが効いてきて、先輩とすごく会う時間だとか、学校の運営委員会とかで、先輩の背中を見て育つ時間が多いというのは、すごくいいところですね、素敵なところですね。 卒業後も学年関係なくお付き合いができるということは、もしかして学校の方に来ていただいたり、っていうこともあったりするんでしょうか。
岸本先生:そうですね、今は来てもらえないところはありますが、よく来るのは、学校決まりましたとか、就職決まりました、とか。 最近比較的多いな、と私思っているのは、結婚式のですね、ビデオに先生一言ください、と。ビデオを撮りに来る子たちが最近ちょっと多いなあ、とは感じたりします。
石井:他の先生も頷いていらっしゃるのでよくあるのですかね(笑)ありがとうございます。 やはり「絆」というところがすごく強いキーワードになってくるのかもしれませんね、女子校さんというところだと。わかりました、ありがとうございます。 最後に「男性に頼り過ぎず、驚かれることもある」っていう風に書かれておりますが。
岸本先生:これも卒業生が、大学に行ってすぐに遊びに来てくれたときに、大学入ってすぐに学園祭みたいなものがあって、何か所属しているサークルか何かでイベントをやるときに、何かやらなきゃいけないと思ったときに、うちの生徒たちはすぐにトンカチとかノコギリを持ってしまうんですけど「ちょっと待って、それ男の子の仕事だから…」と、周りの男の子や、共学の女の子に引かれる、っていうのはよく聞きます。
石井:やはり機会が多いから、なんでも女子校の中だと自分でやらなきゃいけない、っていうのがあるのかもしれないですね。分かりました。 岸本先生、ありがとうございます。 では続きまして田園調布学園 細野先生、お願いできますでしょうか。
細野先生:そうですね。先ほど豊島岡さんのお話を聞いていても、女子校って同じなんだなっていうのを実感したところなんですけれど(笑)やっぱり異性の目がないので、本当に生徒たちがのびのび自分のやりたいことに向かって、おたくっぽい子はおたくのほうに邁進していきますし、運動が好きな子は運動に、って、自分がやりたいことをどんどん伸ばしていけるなあって思っています。 あと特徴的なのは、今までの苦手意識だったり、そういったものをリセットできるっていう環境は、女子校の中に備わっているんじゃないかなって感じてます。 例えば、女子校さんでは実験をたくさんやる学校って多いんですね。まあ私もいろいろ聞くんですけれども。うちも中学3年で80だったり、6年間で150くらい実験やるんですけれど、この実験の体験がみんなに行き渡るというか。 共学の公立の先生からちょっと聞いたんですけども、どうしても実験をやると、男の子が中心にやっちゃうって声をよく聞くんですよね。でも女子校って当たり前ですけど、もう女の子しかいない。で、結構みんなで一緒にやろうよって、さっきの絆じゃないですけど、そういう感じがあるので何かこう、置いてきぼり感がなくって、みんなで一緒に実験に取り組むことで「あ、こういうことが教科書で書いてあることなんだ」ってことを目の前で実験をやるので、体験として残っていく、だから理解が深まってく、理数の苦手意識が払拭される、そんなところにつながっているんじゃないかな、っていうふうに思っています。 なので、4点目にも書いたように、ここって男の子と女の子の違いかな、って思うんですけど、私は男子校だったんですね、出身が。で、男の子って、すごい難しい問題をどんと出して、これできるどうかやってみようよみたいなことをやると、燃える子が多いイメージがあるんです、私の男子校の印象だと。 で、これを赴任当初、女子校でこれをやったら、残念なことにほとんどの子がついて来なくなちゃったんです、こんなのやりませんみたいな感じで(笑) 女の子ってどっちかって言うとスモールステップで、ちょっとずつ階段を登っていって、後で振り返ったときにこんな高いところにいたんだ、っていう。そういうので自分の中で自信をつけてるっていうケースが多いので、そういったのは女子特有のアプローチの仕方かな、なんて思っています。 あとは私、数学の授業でこんなのをちょっと使ったりするんですが。これは絵本なんですね。絵本を数学の授業で読み聞かせしたりしたんですよ。これ、男子がいる学校で絵本の読み聞かせなんかやったらドン引きだと思うので(笑)、こういったのも女子校ならではの教材の工夫かなって思ってます。 あとは最後1個だけ、これは最後のとこなんですけど、本校は一学年200人なんですね。で、中高一貫なので高校募集がありませんから、ずっと同じメンバーで6年間過ごすんです。そうすると、だいたいあの子があんな感じの子だよね、っていうのが6年後は大体把握できているので、卒業するときには、学年のメンバーと我々担任陣を含めて、家族のような関係で卒業していくので、さっき豊島岡さんでもあったように、節目節目でその時の仲間と学校に来て、その時の担任を尋ねるとか、そういうのは本当に日常的に行われていると思います。
石井:ありがとうございます。やはりのびのび過ごせるというところと、6年間でメンバーが変わらない、先輩との距離が近く先生との距離も近いというところで、家族のような関係性が築けるというところは、豊島岡さんと共通してくるところなんですね。ありがとうございます。 一点気になるアプローチの仕方というところですね。女子だけだから、という環境だからこそ、苦手を克服しやすい・させやすいアプローチの仕方というのが、各自学校様の方で考えられていらっしゃって、それを実践できる。だからフォローがしっかりできるというのが女子高さんのいいところなんですかね。 細野先生:そうですね。なのでさっきの絵本の授業なんかも、女子校だから思いついた授業かなって思ってて。あれは共学校ではやらないし、男子校でやったらまず聞いてくれないかなって思っているので…。男子校だと野球とかスポーツ関係のほうが、あとはおたくっぽいアニメっぽいとか、そういうのが興味引くかもしれないんですけど。
石井:そうですね。ちなみに絵本の題材とかっていうのは、実例としてどのようなものを扱われたのですか。 細野先生:これ「1つぶのおこめ」っていうお話だったり、あとこれは、安野光雅さんの『ふしぎなたね』というお話なんですけど、これはですね、高校2年生の数学Bの数列の授業で使っています。 石井:ほー…!数学で!
細野先生:ちょっと難しい題材をやるときに、絵本だったら私にもわかるかもしれないっていう、ハードルを下げるようなイメージで、ちょっとこういうのを使ったりしているんですよね。 石井:なるほど…たしかに絵本が導入であれば、とっつきやすいと思う方も非常に多いかもしれませんね。ありがとうございます。 すごくユニークな取り組みをされていらっしゃるとのことで、女子校さんはまだ2校さん比べてみたら共通点みたいなものがちょっと見えてきましたね。ありがとうございます。 では続きまして、中村中学校さんですね。江藤先生、お願いできますでしょうか。
江藤先生:はい、よろしくお願いします。 あのもう本当に、岸本先生と細野先生の話を聞いて、もうほんとにずっとうなずきながら「そうそうそう」って、あるあるネタでずっと盛り上がってる感じでした、私の中では(笑) 同じような話もいくつかあるかもしれないんですが、出来るだけ違う話もしたいなと思います。 女子だけだと輝く子がいるんですよね。男の子がいるとなかなか手を上げづらいとか、表に出づらいって子も、女子だけだと輝きやすい、っていうのは女子校の特徴の一つかなとは思います。 それで、同性との距離感の築き方ってあるんですけど、多分、小学校の時に男の子と遊んでる方が楽、って子がいると思うんですよね。それ自体は全然悪いことではなくって、全然いいんですけども、やっぱり世の中に出ていくと女性との距離感というのをちゃんと掴んでおかないと、なかなかやっぱり女子って、さっき岸本先生も共感がすごく上手、って話があったと思うんですけれど、女子って共感しながらずっと進んでいくので、そこにうまく入らないと、うまくやっていけないことなんかがあったりすると思うと、女子との距離感を6年かけて学んでおくっていうのは、まあありなのかな、という風に思います。 あと、さっき細野先生が正におっしゃった、家族のような、って話もありましたけど、6年間ずっと付き合っていると、一生ものの友達が必ず出来上がってきますので、大学行っても、月一回いっつもこの面子で会ってます、とか、お母さんになっても子供をみんな集めて一緒に遊んでます、とかっていうのは本当によく連絡来たり、その流れで学校来てくれたりするので、やっぱりそういう一生付き合える友達がいるっていうのが、やっぱり女子校の魅力なのかなあ、と思いますね。
石井:ですね、なるほど。
江藤先生:あと、共学より責任ある立場を経験できる可能性が多い、っていうのは次の2つと重なってくるんですけど。 例えば本校、体育祭なんかは縦割りでチーム作るんですね。だから高3と中1が同じチームになって4色に分かれてやるんです。本校の場合は競技も大事なんですけど、応援合戦がやっぱりすごくメインで、そこで優勝したい言ってもうみんな死に物狂いでやるんですが、トップダウン式にこうやれ、ああやれ、ってやる色って大体優勝できないんですよ。
石井:おー…なるほど!
細野先生:下の子たち、ついていかないんですよね。で、リーダーの子がサブリーダーとか周りの子たちに「どうするどうする?」と相談をしながら、まさに共感を取りながら、同意を得て、その子たちがまた自分のチームも、あるいは衣装チームだったりダンスチームだったり、そういうチームにまた「どうするどうする?」と共感を得ながらやっていく。 私たちそれを「調整型リーダーシップ」って呼んでいるんですけど。調整型でやっていくと、だいたいうまくいくんですよね。面白いぐらいそういうところの方がちゃんとしていて。ひょっとしたらこの調整型っていうのは、社会に出てからこれから絶対に必要な力なんじゃないのかなあ、と思うんですよね。 共学だと、この調整型ってどうしても難しくって、男の子がやっぱり「こうやろうぜ!こうしようぜ!」って、いい意味で引っ張ってくれちゃうので、なかなかこれを経験する機会がない。その調整型リーダーシップのもとには、当然フォロワーがいっぱい出てきますので、男の子じゃないからこそ、フォロワーの練習もできる。これは子どもたち見ていてすごく、女子校だからこういうところいいなあ、って思って見ていました。
石井:なるほど、ありがとうございます。 先ほどの細野先生の話にもあったように、いろんな責任ある立場を経験することができ、共学よりも、女子の方でも手を上げて参加することができる、リーダーになれるという機会がやはり多いんですね。しかもその中でもあれやれ、これやれ、ではなくて、みんなとどうやっていこうかというと、「調整型リーダーシップ」というところは、非常に女子校さんならではの特色というが気がしますね。ありがとうございます。 最後の「つまずきやすい数学は女子対応」、これはどうなんでしょうか。
江藤先生:これは細野先生のお話が全てです、それで十分だと(笑)私数学科ではないので、数学科の細野先生のお話聞いちゃったら「その通りです!」っていう感じなんで。やっぱりスモールステップがとっても大事だと思います。男の子だとみんな「はーい!」って答えていっちゃうので。
石井:そうなんですね。やはり女性生徒だけにアプローチするというところで、対応の仕方が様々工夫できるということで…。なるほど、ありがとうございます。 はい、では4行目最後、共立女子中学校、金井先生お願いできますでしょうか。
金井先生:もう話すことが何もなくなっちゃったぐらい、すべて共通してると思います(笑) 上からざっと簡単にお話しますと、大規模な共学校でも出会える女の子って半分、って考えると、女子校で会える女性って本当にいっぱいいますんで、その中で自分がもちろん、得意なタイプもいれば苦手な子もいるんですけど、その中から距離感とか、そういうものの取り方ですね。そういうことを学ぶっていうのは、生きていく上ですごく大事だってふうに思います。 また2番目も、これも細野先生の話と同じで、女子だから簡単にしよう、ではなくて、女子だから興味を持つ話題で聞き込むことってすごく大事で、絵本数学すごくいいなあ、と思ったんです。でも本校ですと、理科で速度の話をするときに「宇宙船」とか「ロボット」とかって言ってもウケないんですけども、「ディズニーランドのビッグサンダーマウンテン」って言ったら、急に「パッ」てみんなが目を向けるみたいな、そういうことなんですよ。そういう工夫がやっぱりあの女子とかって風になるとできる、っていうのは、すごく女子校の大きいところだという風に思います。 あとはここに書いてあるとおりで、友達とか先輩からすごく影響を受けます。やっぱり女子が中高6年間で影響を受けるのは、我々教員とか保護者の方ではなく、圧倒的に友達と先輩からなので、どれだけその良いロールモデルに会えるか、っていうことがもう全てなんですね。 ですので、どれだけ良い友達に会えるかな、っていうことを、是非受験のときには考えていただきたいなと思います。 みんな卒業後も母校に対する思いが強くて、結婚式のビデオ撮りなんていうのもしょっちゅうきますし、あともう今年はできないんですけど、けっこう便利な場所なので、待ち合わせ場所とかに使っていて、生徒が何人かいるから「今日何しに来たの?」っていうと、「ここが一番間違えないから待ち合わせ場所です」とか(笑)で、「暇だったら先生と話して時間潰しできるかな」って、やめてほしいんですけど(笑)そういうような使い方もされています。 とにかく女子校は楽しいと思いますので、是非。
石井:金井先生、ありがとうございました。 現在Q&Aの方に沢山のご質問をいただいておりますが、只今の時間をもちましてQ&Aの質問の受付は終了させていただきます。多くのご質問をありがとうございました。
石井:それでは、予定の終了時間もかなり超過してしまいましたので、こちらで視聴者Q&Aコーナーを終了したいと思いますが、事前にいただいているご質問、また本日Q&Aでお答えできなかったご質問等につきまして、よくある質問は中学図鑑の各校トップにてQ&Aを掲載いたしますので、そちらの方をご覧下さい。ご質問いただいた視聴者の皆様どうもありがとうございました。 以上を持ちまして本日の首都圏主要女子中オンライン合同説明会の全プログラムが終了となります。 ご視聴いただきました皆様、長い時間お付き合いいただきどうもありがとうございました。より詳しい各校の情報をお知りになりたい方は、中学図鑑サイト内に各学校様ページをご用意しております。また、本日の内容につきましては、音声自動字幕システムを用い、文字化しておりますので、説明会終了後、アーカイブ動画とともに中学図鑑学校説明会のトップページにアップいたします。お聞き逃しの部分はそちらをご覧いただきたいと思います。 先生方、視聴者の皆様、お忙しい中、貴重なお時間をいただきまして誠にありがとうございました。以上を持ちまして、合同説明会を終了いたします。最後までご視聴いただきありがとうございました。
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