日本女子大学附属中学校 図書館司書インタビュー「生徒それぞれが意味を持って図書室に価値を見出してくれるように整えていければなと思っています」

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取材日:2016年11月19日 インタビュイー:司書教諭 久保文香先生 インタビュアー:中央大学法学部1年 釘嶋結生さん

1. 自己紹介

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釘嶋:まずお名前と、司書歴と言えばいいんですかね。 久保先生:はい。久保文香です。司書歴は今年五年目に入りました。 釘嶋:というと、私が中学校三年生になった時に? 久保先生:はい、釘島さんが中学校三年生のときにこの学校にきました。 釘嶋:そうでしたっけ、ずっといらっしゃるイメージがあったから。 久保先生:あら、本当ですか。 釘嶋:うん。 久保先生:初年度一番最初は中学三年生の学年に入れてもらったので、一緒に読書会をはやったかなと思います。 釘嶋:そう。あとで読書会は触れましょう。結構ビッグイベントですよね。図書館側にとっても、私たちにとっても。 久保先生:そうですね。

2. 在庫書籍数

釘嶋:まずは図書館。結構、母も私立中学を選ぶ時に図書館の書籍数をすごく重視していたんですけど。ここ何冊でしたっけ。 久保先生:そうですね。今一番新しい統計だと、五万三千冊ちょっと超えるぐらいですね。だいたいそれぐらいで前後していて、新しい本が一年に千冊ぐらいが入れ替わりで。 釘嶋:そんなに。 久保先生:そうですね。中学と高校合わせてそれくらいは。 釘嶋:結構古本市を開いて。 久保先生:うんうんうん。よく覚えてますね。いらなくなった本は古本市を開いて、中学生高校生が自由に持って行っていいですよっていうようなイベントをしたりも。ちょうど十二月の期末テスト後ぐらいから、一週間ぐらいでやったりすることが多くて。今年も今からそうれをする予定で準備中です。 釘嶋:図書委員さん中心に。 久保先生:はい。 釘嶋:あれはすごかったです。

3. 発注サービスについて

釘嶋:リクエストすると結構高い頻度で買って入れてくれますよね。本の発注サービスありますもんね。 久保先生:そうですね。自由にリクエストしてもらって、大体は応えられるようにしていますね。生徒のほうから、「あれの新しい巻が出たよ」とか。今だと特にハリーポッターなんですけど。 釘嶋:あー。 久保先生:「ハリーポッターの新刊が出たけどいつ入るの」っていうのをよく聞かれていて。(笑)「それも入るよ」って、話をしたばかりです。

4. 座席数

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釘嶋:座席数ってどれくらいありましたっけ。

久保先生:今は、個人机が15席くらいで、六人掛けが14箇所あるので、百席くらいは座れる場所が実はあります。 編集部:多いですね。 久保先生:そうですかね。中高一緒に使うので。 釘嶋:普段はあまり埋まることはないですよね。ただ、テスト前とかになると、結構。 久保先生:そうそう、テスト前がやっぱり集中的に多くって。、特に中学一年生はが一番勉強を始めなきゃって気持ちになるが強いのか、勉強に来てくれることが多くて。あとは中学と高校と同じような時期にテストが重なると。 釘嶋:あー、確かに。(笑) 久保先生:その前後で譲り合って、同じ席に中学生と高校生が座って勉強したりというのはよく見かけますね。 釘嶋:結構、放課後に残ってる。 久保先生:そうですね 釘嶋:で、カラスの集団が通り過ぎる時間がありません? 久保先生:夕方でしょ。(笑) 釘嶋:あれくらいまで、私もやってました。カラスの鳴き声が聞こえたら、そろそろ帰る時間だなって。(笑) 久保先生:そう、そろそろ閉館の時間かなってなりますね。(笑)窓から見た時に感じがちょうど、一番四季の移り変わりが見えるようなところに図書室が位置しているので、そういう野生の動物たちも、うふふふ。(笑) 釘嶋:桜が見えて、紅葉が確かに見えます。そうですね。 久保先生:今はだいぶ紅葉が見えるようになってきて、いい季節になりました。 釘嶋:本当に、楽しいですよね。ぼーっとしてるだけでも。 久保先生:そうですね。やっぱり自分の好きな机というか、居場所をもって、そこで本を読む生徒もいるし、お友達とこういうテストの前だけでも図書室を使ってくれる生徒もいるので。それぞれがそれぞれの意味を持って図書室に価値を見出してくれるように整えていければなとは思っています。

5. 利用頻度

釘嶋:じゃあ、生徒学生の利用頻度っていうのは、結構ばらつきが。 久保先生:ありますね。毎日来る生徒もいるけれども、毎日来るからと言って、毎日本を借りているわけではないので、なかなか貸し出しの冊数だけでは利用については一概には言えないかなと思うんだけれども。図書委員のメインのイベントで、読書週間っていうのが・・・ 釘嶋:ありますね。 久保先生:年に二回あったので、その時は貸し出しがちょっと多くなりますね。中学生だけでも、今年の6月だと1500冊ぐらい。 釘嶋:すごい! 久保先生:借りられていって。最初の6月はみんな新しい学年にもなったし、ちょっと心機一転新しい本に触れようかなって思ってくれるのかなとは感じました。

6. 貸出ベスト3

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釘嶋:貸し出しベスト3ってわかりますか。

久保先生:ちょっと調べてみたんですけど。面白いことに、本校は国語で「作者調べ」ってあるじゃないですか。 釘嶋:ああ、あれが影響を与えていますか。 久保先生:そうなんですよ。とても影響を与えていて、去年の一位がなんと高村光太郎なんですね。

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釘嶋:あはは。 久保先生:なのでやっぱり、国語の宿題で・・・ 釘嶋:取り合いになる。 久保先生:そうそう。勉強するために、調べ物のために持って行った生徒が多かったんだなというのがわかったりとか。その他は、今年に入ってからもやっぱり夏目漱石とか国語関係のものが多かった中にも、今だと「図書館戦争」のシリーズが生徒には人気が高くて、そのシリーズが借りられていたりしますね。 釘嶋:結構あれですね。富んでいる、種類が。いろんなものがありますね。その作者調べ関連のものもあれば・・・ 久保先生:小説もあれば。小説とかだと、もちろん小学校の時から好きな作者さんがいて、その作者さんをもっと深くっていう生徒もいれば、中学生になって、読書スピーチとかも国語の授業であったりするので、友達からの紹介で新しい本に出会えたっていう生徒もいるし。あとは映像化されたものっていうのが強いですね。 釘嶋:なるほど。 久保先生:なので、去年のベストとかを見ていても、映像化した、ドラマになった作品が借りられていたりしていますね。

7. 生徒の特徴

釘嶋:結構大人っぽい子が多いイメージありますか?そうでもない? 久保先生:どうかな。生徒一人ひとりに個性があるので、一概にこういう生徒がっていうのはなかなか言えないけれども。特に図書室を使う生徒には、みんな集団で来るっていう生徒もいるけど・・・。でもし、よく使ってくれる生徒はみんなとだけじゃなくて一人でも図書室に来て、一人でも新しい本に出合って出会って、一人でも勉強ができるという自分の時間っていうふうなのを求めてくる生徒もがいるので。大人っぽいかどうかはわからないですけれど、自分をよく持っている生徒は多いかなって思います。

8. 生徒に読んでほしい本

釘嶋:そんな生徒に読んでほしい本を教えてください。ありますよね。たぶん。(笑) 久保先生:そうですよね。それもなかなか難しいなって思ったんだけれども。一つ挙げるとすれば、喜多川泰さんっていう方が書いている、「手紙屋」というシリーズがあって。

釘嶋:シリーズものなんですか。 久保先生:今、二作出ているんだけれども、一つは就職活動をする僕のために、もう一つは受験をする私のために書いてある本で。その手紙屋と呼ばれる、正体がわからない人と十通の手紙を交換することで勉強する意味であったりとか、就職活動する意味だったりというのを、解決ではないんだけれども、考えるきっかけにできる本なんです。自分が今まで価値観として持っていたものを覆されたり、逆に励まされたり。中学生っていうのはの時にはいろいろと、自分にとお友達にと学校にと、どうしてもこうだって思った理想があると思うんだけれども。例えばどうして自分はそれを理想って思うのかな、とか。何で今、学校で勉強している んだろう、課題に追われているんだろうって、いろいろ感じることがあると思うので。それをちょっと手助けというか、自分が今この課題を頑張っている意味を考えるためのきっかけになる本かなと思って、「手紙屋」は結構話題に挙げいろんな図書委員の生徒とかにあげたりはしています。

釘嶋:へー。じゃあ、あるんですね。図書館に。 久保先生:ありますね。 釘嶋:もし在校生がこのページを見てたら。ふふふ。 久保先生:そうですね。ぜひ借りてほしいんですけど。(笑)

9. 読書会

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釘嶋:あれ、行きましょっか? 久保先生:読書会?何やったか覚えてますか? 釘嶋:言われれば思い出せます。あれ、どういう仕組みでしたっけ。 久保先生:図書委員がまず集まって、話したいテーマだとか、扱ってみたい本を選んで、それをみんなで一斉に読んで、アンケートでどこを話し合いたいか

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というのを答えてもらって。当日、一時間ないし二時間話し合うっていう形でやっていました。 釘嶋:結構みんなを巻き込むっていうか、大掛かりですよね。本当に。 久保先生:そうね、確かに。252人全員が一斉に同じ本を読むっていうのは、

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読書会っていろんなところで行われやられていると思うんだけれども、その中でもとても規模の大きい話だなと思いますね。 釘嶋:ふふふ。(笑)グループってクラス混合でしたっけ。 久保先生:うんうん。それも実は図書委員が担当の先生と相談したりしていて。例えば、一年生の一学期だとクラスの中だけで六人グループを作ったりするんだけれど。三年生になると、二年生でクラス替えして二年目ですよね。なので、他のクラスとちょっと混合にして、普段話さない生徒たちの意見を聞いてみるために、クラス混合にすることが多かったですね。 釘嶋:じゃあ、それは状況によって全然違ったり。 久保先生:うんうんうん、そうですね。 釘嶋:あれは結構ハードでした。 久保先生:ふふふ。 釘嶋:本を読んで、もらう意見が自分とは全然違う視点だったりとかすると、「ん?ん?ん?」となって自分の考えていた展開が一回崩されるというか。疲れました、すごく。読書会って。 久保先生:そうですね。(笑)一人で読むだけじゃなくて、わざわざそこから掘り下げて。、国語の授業でも文庫本を一冊読むことがあるけれど、それとはまた違う本を扱って。、違う本を扱うっていう醍醐味は、読書会の良いところは、ほかの人の価値観とか考え方を知って、そういうのもあるんだなって自分で落とし込んだことで、新しい見方というのを発見できるのが読書会のいいところかなと思いながら関わってますね。 釘嶋:ふーん。図書委員長さんを中心に。結構図書委員さんも人数少ないですよね。それが主体となって。 久保先生:一クラスに多くて三人、少なくて二人。だからね、クラスによっては二人で回すのはなかなか大変だったと思いますよね。 釘嶋:図書委員ってどちらかっていうと落ち着いた本好きな子が静かにやってるイメージでしたけど、自分たちが中心となって読書会を回すっていうのは、委員長の友人がやっていて大変そうだなって。彼女の様子を見ていてるといつも「頑張れ」って思いました。 久保先生:確かに世の中の図書委員のイメージっていうと、本を貸したり返したり、あとは本棚の整理をして、本が好きでという感じだと思うんだけれども。もちろんそういう生徒が集まってはいるけれども、やっぱり自治が盛んな学校なので、何か新しいことに挑戦してみたいとか、そんなに小説は読ま好きじゃないけれども実は小説以外の本ですごく感銘を受けたことがあって、そういう本も面白いんだよっていうことをみんなに伝えたいとか。そういう理由も聞いていくと多種多様で。だからこそうまく回っていくのかなって。同じ考え方ばかり持っていたら、たぶん同じところで行き詰まって解決ができなくなるけれど、いろんな立場の 、クラブもクラスも違う生徒たちが集まっているので、ちょっと壁に当たってもそのあと何とか壁を乗り越えたり、そこから迂回してどうにか違う道が得られたりということがあるのかなと思いますね。

釘嶋:あの図書委員さんが作ってる、ポップが好きでした。 久保先生:ああ、ありがとうございます。 釘嶋:生徒が、本の紹介もしてて。 久保先生:読書週間の時に特に。、あれは一年生から三年生まで全員が図書委員になったら作りますね。その時々で紹介する本のテーマも三年生が決めていて、自由に好きな本でいいよという時っていうこともあれば、この間の十月祭で作った時は「今中学生になって出会って好きになった本」か、「小学生ぐらいの時に読んでいて好きだった本」というテーマに分かれて、課題みたいな感じでお題を与えての本紹介だったんだけれども。だからこそ普段出てくるようなものじゃない本がいろいろ出てきたので面白かったですね。 釘嶋:逆に50000冊もあると、なかなか選択肢がいっぱいある分これだって思う本を見つけるのも、楽しいんですけどね、難しかったりするし。奥のほうにある本とか、本当に古いですよね。 久保先生:そうねえ。新しい本がまずは新着で来たよって展示されるので、そこから入る生徒だったりとか。書店に並ぶのと同じ本が入ってくれば、やっぱり手にとる生徒が多いんだけれども、この学校は国語の授業でいろいろな名作というか文豪の作品もを扱っているので、そこから派生してその人の全集とかを手に取っている生徒とかもいたりするし。、昔からあるものにも手が伸びるようにしていくのも、図書委員の腕の見せ所なのかなと、今話を聞いてて思ったので、。ぜひ次の読書週間ではそういうのをやってもらおうかなって私、今思いました。ふふふ。 釘嶋:「源氏物語」とか、訳された現代語訳の本一冊とかじゃなくて、本当にちゃんとあるじゃないですか、十冊揃って。あれ開いた時の本の匂いというか重厚感というか。本屋さんでは手に入らないあの感じがすごくって。時々、ふらーって本を眺めてた時に、完全に気配を消してその場に座り込んでそういう本を読んでいる子がいると、その入り込んでいる世界にびっくりすることが多々ありました。そういう子がいると、面白いですよね。 久保先生:そうですね。本棚の間にね。 釘嶋:そう、隠れてて。 久保先生:好きで個人で読む生徒ももちろんいるし、あとは三年生になったときに年間研究ってやりますよね。その時の資料として、「伊勢物語」だとかいろいろなものを担当の先生に相談したときに、原文にがあたったほうがいいだとか、いろんなアドバイスをいただいて探しにくる生徒もいますね。るので、読むだけじゃなくて資料として使うというものを念頭に置いておかないと、今の年間研究だとかいろいろな調べものや探求学習にはこちらがついていけなくなってしまうので、そこは気を付けながら本を選んでますね。

10. 在庫の種類

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釘嶋:いろんなジャンルありますもんね。洋書もありますもんね。あと、雑誌も。 久保先生:雑誌も。(笑)雑誌は中高の部活動が入っているような、例えばバレーボール部があるからバレーボールの雑誌とか。 釘嶋:ありますね。 久保先生:水泳部があるから水泳の雑誌とか、どうにか学校のみんなの生活と連動させるように雑誌も選んだりとかしてますね。

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釘嶋:「文芸文藝春秋」ありますよね。 久保先生:ありますね。 釘嶋:けっこう大人が読むような雑誌もありますもんね。 久保先生:そうですね。やっぱり中学生から高校生までいるし、先生方もいらっしゃるので、どの先生方でも生徒でも使えるようにしています。

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釘嶋:確かに先生が時々いらっしゃるの、見かけたことがある。 久保先生:ですよね。国語科のほうでとっている雑誌もあるし、図書室のほうに置いてある雑誌もあるし。そこら辺のラインナップはきちんと数えていくと多いかなって思いますね。 釘嶋:ジャニーズが載ってる雑誌とかありますもんね。 久保先生:それに特化した雑誌はね、残念ながら。 釘嶋:でもあの、ジャニーズじゃなくてファッション雑誌もあって。結構中学生とかが、それを見ながら楽しくしゃべっているんですよね。 久保先生:面白いですよね。 釘嶋:結構雑誌って、こっちと二面に本棚が両面に分かれてるじゃないですか。種類が豊富すぎていつも戸惑ってました。世界が違いすぎて。 久保先生:あら、ありがとうございます。

釘嶋:経済もあれば、音楽系の『ピアノ』とかすごいって思いながら。時々いろんなもの見て。だから六年間飽きないですよね、絶対。無いということがないというか。幅が広すぎて。 久保先生:もちろん自分がこのクラブだからこの雑誌をっていう生徒もいれば、普段あんまり本を借りないけど、雑誌の新刊が入った時には立ち寄ってくれる生徒もいるので、やっぱり最初にも言った通り、いろんな意味合いを持つというか、一人ひとりにとって役に立つ場所にするための一つのきっかけかな、雑誌も。 釘嶋:雑誌があるっていうのは入学して結構驚きました。 久保先生:あら、そうですか。 釘嶋:ほかの学校の子と話してると、「雑誌があるの?」って言われて。 久保先生:あら、ちょっとしたアピールポイントになるんですね。 釘嶋:アピールポイントだと思います。たぶん。授業で一回、なんかの雑誌を抜いたときにすごい、先生に驚かれました。「雑誌から?」って。結構ちゃんとした大人の・・・雑誌の名前は忘れちゃったんですけど。担任の先生に、あなんたこんな雑誌を読んでるのって言われて。「図書室にありました」って。「あ、図書室か」って言われて。 久保先生:(笑) 釘嶋:情報の幅が広いので、すごく。 久保先生:そうですね。新聞も六誌取っているので、国語とか社会とか、いろいろな授業で先生方がプリントを作る時にも使われるし、生徒本人たちがいろんなことを調べたりとかする時にもやっぱり使うので、できる限り多角的に情報が得られるようには。 釘嶋:お菓子作りの本も。 久保先生:うんうん。たくさんありますよね。 釘嶋:ありますよね。 久保先生:そこは女子校らしいかもしれない。(笑) 釘嶋:英文法とか普段のお勉強のプラスアルファのための本とか。数学のがわらないところを本で確認したりとか、ありましたね。今思い返すと。 久保先生:うん・・・うん。使ってもらっていたようで良かった。(笑) 釘嶋:お料理の本は借りたことありました。 久保先生:お料理と、編み物の本はやっぱり多いですね。家庭科で調理実習もきっとあっただろうし、今の時期だととか特に中学三年生が編み物やってたりするので。かぎ編みの本だったりとか、あとはそういう授業のために使うだけじゃなくて、授業で面白いと思ったから今度のお休みにお家でやろうと思って借りていく生徒もいるし。そこはやっぱり女子校ならではなのかなと思います。 釘嶋:そうかもしれないです。私、図書館に行ってない期間が空いているので、思い出せないんですけど、何があったっけ。すごく大きい本もありますよね。入口のところに。 久保先生:大型の本が、そうですね。そこにありますね。 釘嶋:あとは私は洋書があったのがすごく嬉しかったんです。 久保先生:ああ、例えば多読本とかを借りていたのかな。 釘嶋:そうですね。とか、何があったかな。文庫本だ。 久保先生:文庫本はやっぱり借りやすいから、よくみんな手に取りますね。 釘嶋:半端じゃない種類ありますもんね。それこそ学校の授業で習った作者の他の作品が、ぶわーっとあるから。適当にとって眺めてみたりとか。私も結局その場に座り込んで読んだりしてました。 久保先生:あははは。そっか。じゃあもっと座り込める場所があるといいですかね。 釘嶋:いいと思いますよ。こう、本棚の間に座り込んでる感じがなんとも・・・ 久保先生:よかった? 釘嶋:時間が来たら帰ろ、みたいな感じが。 久保先生:あははは。それならいいんだけれども。 釘嶋:すごく静かですもんね、本当に。別の空間というか、図書室って、中学と高校の間にあって、若干中高生が入り混じってて、デスクがあって。あんまりそういう空間はないですもんね。 久保先生:確かに。食堂も共通場所といえば共通場所なんだけれど。図書室は同じ休み時間になったら、こちらからは中学が来て、こちらからは高校が入って来てっていうふうに一緒に過ごせる場所であるし。向こうは図書部さんがいて、こっちは図書委員がいてなので、それぞれのいろいろな企画にお互いに刺激を受けながら活動しています。ら、中学生が高校生の図書部の作ったとてもきれいなポップを見て、ああいうふうに作りたいなって思うこともあるし。逆に中学生がクイズラリーとかイベントをやっているのを見て、高校生のほうが、同じようなことを中学生の時にやってたなと感じたりとか。今の中学生が高校生になったらどうい うことできるかなとっていうふうに考えたりもしてると思うのんで、お互いにやり取りが生まれやすい場所であるかなと思いますね。

釘嶋:独特の場所です。私は朝、よく勉強に使ってました。 久保先生:ありがとうございます。高校生は特にね、そうやって朝早く来て。 釘嶋:そうですね。朝七時だから開門して、図書室行って、勉強してっていう。 久保先生:なかなか偉いなあって感心していつも見てました。高校生は本当に。 釘嶋:高校生は結構多いですよね。朝勉強するタイプ。 久保先生:この時期になるってくると多くなってくる気がする。 釘嶋:普通の声で話すのがためらわれて、ひそひそってやるくらい、集中してるから。あの空間が好きでした。 久保先生:イベント時になると中学生がどっと来て、そういう時は賑やかになるんですけど。 釘嶋:そうなんですよね。そうそう。 久保先生:それはそれで、そういう季節が来たなって思いながら。 釘嶋:結構波がありますよね。 久保先生:でも、それが学校の図書館かなって私は思いますね。静かなだけじゃなくて、使われるときはいろんな人に使われて、ちょっと賑やかにはなるけど、一人で勉強してる生徒もそこにいられるって居られるっていう、お互いにとって良い空間をこれからも作っていけばいいなとは思っています。はい。 釘嶋:絵本ありましたっけ。 久保先生:絵本もありますよ。 釘嶋:それは面白ポイントです。 久保先生:うふふふ。本当? 釘嶋:小さい頃読んでた本があると、「おっ」と。これ好きだったみたいな。 久保先生:おおー、なるほどね。こっちが気付かないこといろいろ言ってくれるので、とてもためになります。

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