伝説的に伝えられているのが、独立間もない1910年に起きた七里ガ浜沖ボート遭難事故。12名の生徒が逗子湾よりボートで江の島を目指したが、七里ガ浜沖で突風にあおられ遭難。捜索もむなしく遺体で収容された。また、1980年には八方尾根で山岳部の生徒5名と顧問教師1名が命を失う遭難事故があった。生徒の命を奪う2度の大きな事故があった逗子開成は、今もなお海洋教育など多くの行事を行っている。その都度、学校・教職員・生徒が強く意識するのが、「命の大切さ」である。 進取の精神で常に新しい物事にチャレンジし続けてきているが、1937年に完成したプールは教員・生徒による手作りにして神奈川県公認プール第1号である。1985年には英語教育にコンピュータを導入し、映画館と同じ設備を持つ記念ホールでは毎月映画上映を始めた。1998年には他校に先んじて週5日制を始め、土曜日の活用策として教員による「土曜講座」を開始した。その後、多くの学校でこの土曜講座が取り入れられた。 自慢の行事は中3の遠泳大会で、逗子湾1周約1500mを泳ぐ。これは中学再開以来、毎年行われている恒例行事。これまで1人の脱落や途中棄権もなく、全員が完泳してきた。入学時点では泳げなかった生徒も3年間の水泳授業で確実に泳げるようになる。 毎朝、駅から学校までの通学路で交通指導(生徒の安全確保とマナー指導)を行っているが、服装検査は行わず、日頃の生活の中で指導している。持ち物検査はない。携帯電話の持ち込みは可能だが、中学生は毎朝担任に預け、下校時返却。高校生は電源マナー厳守となっている。教科書は原則持ち帰り。一部科目で指定されているものはロッカー保管。2011年の東日本大震災の際には、海に近い立地であることもあり、近隣住民も津波被害を避けるために逗子開成の校舎上層階に避難してきた。災害対応に熱心に取り組んでいる学校のひとつである。
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