学校の現状　専門家レポート

国立市の桐朋中学校（男子校）とともに、「桐朋教育」を実践する。基本はリベラルで自由な校風。そして独自の教育理念を徹底させているところに特徴がある。男子桐朋とともに、校長を教員間の選挙によって決定するという珍しい学校。また、桐朋女子には、他校のように期末試験・中間試験というものは一切存在しない。しかし、テストがないわけではなく、必要に応じて数多くの小テストや単元テストは実施される。そして、他に例がないといえば、いわゆる成績表（通知表）がないこと。成績評価は、各学期ごと担任との面談において口頭で通知されるのみ。勉強で尻をたたく文化は全く存在しないのは男子校と共通した桐朋のDNAか。　

本校の特長は「バランス」を大切にしている点にある。1つは教科の構成と学習内容とのバランス。もう1つは、教科学習と教科以外の学習（学校行事・ホームルーム活動・部活動・生徒会活動など）のバランスのとれた教育課程の編成。これによって感性に支えられた知性の育成が実現できていると思う。