学校の現状　専門家レポート

都下・八王子の北部丘陵地帯に位置し、近隣の大学とともに文教地区を形成する一角にある。東京純心女子短期大学とキャンパスを共にし、緑豊かな丘陵地にゆったりと校舎が配置されている。ミッション・スクールらしく、素晴らしいパイプオルガンが設けられていて、情操教育には申し分ない。これまで、唯一の難点が交通の便だった。八王子市内の道路整備が進み、山を貫通するトンネルが完成したことで、JR八王子駅・京王線・京王八王子駅から東京純心へのショートカット道路の感さえある「ひよどり山道路」により、わずか10分のバスでの通学が可能となり、アクセスが格段に良くなっている。 本校の一番の強みは、先生方の熱心さと面倒見の良さにある。教育は、最終的には人と人との関わりあい。子どもたちのニーズにどれだけ応えられるのか（特に、学習面）、が大きな分かれ目となる。と同時に、こうあって欲しいという私たちの思いをどれだけ伝えられるのか。純心では、そこを「知の教育」と「こころの教育」のバランスだと考えている。建学の精神にかなう女性たちを育てたいという先生方の意気込みが一番の宝物です。 理科・物理の田野倉宏和先生は、専任の時代から、発明展などでそのアイディアが高く評価されてきた。定年後、講師になってからは、地域の子どもたちを相手に実験や発明を通して科学の楽しさを伝える機会が増えている。